会員が作る触媒について

9-2 担体と呼ばれる触媒の原料(アルミナ担体)

こういうところで使用されています

アルミナは耐熱性、耐薬品性、強度に優れ化学的、機械的に安定な材料であり、触媒に要求される安定性を確保します。また、表面積、細孔、形状の制御が比較的容易であり、両性酸化物として幅広く金属成分との親和性を有するため、反応条件に合わせてより効果的な触媒が設計できます。アルミナは無機酸化物の中でも熱伝導性が高く、発熱反応においてホットスポットが生じにくいため、より高い負荷条件下においても安定した反応を維持できます。工業製品が多種存在し、品質的にも経済的にも優れた触媒の提供が可能なアルミナは、触媒担体材料として欠かせない存在です。

触媒が必要な理由

一般的に触媒は、粒子が細かい方が反応基質との接触効率が高く、高い活性が得られると言われています。しかしながら、細かい粒子は、圧力損失が増加しやすい、反応系の閉塞しやすい、生成品と触媒の分離性が悪いなど、使用上その取扱いが難しい面があります。一方、触媒成分を粒子から成形する場合、成形時の処理により不純物の吸着や触媒成分の凝集がおこり活性が損なわれたり、成形に必要以上の触媒原料が必要になることがあります。担体は用途に応じて任意の形状を供することにより使用上の取扱を容易にします。また、担体は触媒成分をその表面に効率よく分散させ、また触媒成分を安定化させることにより、少ない触媒量で高い反応効率、触媒寿命を実現します。アルミナは高い耐熱性耐薬品性、熱伝導性を有するほか、適度な表面積、細孔が得られるため触媒担体として適した材料といえます。

触媒の画像

【画像】9-2 担体と呼ばれる触媒の原料(アルミナ担体)

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