会員が作る触媒について

9-1 触媒をつくる時に使う原料(金属塩)

こういうところで使用されています

触媒の担体(土台)には化学的に安定し、機械的に強度もあるアルミナ(Al2O3)、シリカ (SiO2)が良く使用されています。担体自体はただの土台で反応を促す作用はないので、触媒の使用目的に応じて遷移金属(周期律表の第3族から第11族の間にある金属元素)等を担体に付ける事により性能を持たせています。例えば石油脱硫触媒には担体にモリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)と言ったレアメタルが担持されております。また、自動車の排ガス処理触媒には白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)と言った貴金属が担持されております。石油化学系触媒においては様々なレアメタル、レアアースが使用されております。中には遷移金属そのものが単独で触媒として成り立つケースもあります。

触媒が必要な理由

触媒原料になる金属類の多くの原料は海外よりの輸入に依存している状況です。輸入元は物によって様々ですが、近隣の中国からも毎年多くの原料となる金属を輸入しています。2010年に発生した尖閣諸島問題で中国の日本に対するレアアース輸出停止措置では、触媒工業においては不可欠な原料の確保がクローズアップされました。また、レアアース以外にタングステン(W)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)といったレアメタルは産出国が寡占状態にあり、今後の安定的な原料確保が課題とされております。 触媒原料のリサイクル状況について 触媒工業において使用されているレアメタル、レアアース、貴金属等の金属類は、貴重な資源であるため、使用済みの触媒から回収して再び原料として使用するというリサイクルが以前より行われています。例えば石油精製触媒に使用される白金(Pt)、モリブデン(Mo)、自動車排ガス処理触媒よりは白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)等回収リサイクルがされています。今後は原料の安定的な調達の為にもリサイクルに力を入れていくものと予想されます。

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