会員が作る触媒について

3-1 マーガリンや台所用洗剤の原料をつくる触媒(水素化・水素化分解触媒)

こういうところで使用されています

食品加工油脂を製造する油脂工業では、原料である大豆・ナタネ・パーム油などの天然油から、ニッケル触媒を用いてマーガリン、ショートニング、チョコレートなどの原料となる食品加工油脂を製造しています。一方、洗剤・化粧品工業では、シャンプー、リンスなどの原料として用いられる高級アルコールの製造に銅触媒を使用しています。

触媒が必要な理由

ニッケル触媒は不飽和結合の水素化活性に優れた触媒です。油脂中の不飽和脂肪酸を水素化することにより、不飽和脂肪酸に起因する酸化安定性の改良、脱色、脱臭、および融点、稠度の調整が可能です。食品加工油脂の場合、マーガリン、シュートニング用途など部分水素化することが多く、触媒の選択性が要求されます。原料油脂は、健康志向の高まりから、パーム油等の植物油脂がメインになっており、また最近の傾向として水素化によるトランス酸生成量の少ない触媒の要求が強まっています。銅触媒は、高温高圧下で脂肪酸メチルエステルを還元して高級アルコールを生成するため、耐熱性が要求されます。また、炭化水素などの副生成物生成量が少ないことが求められ、選択性が極めて高い触媒が必要とされています。

触媒の画像

【画像】3-1 マーガリンや台所用洗剤の原料をつくる触媒(水素化・水素化分解触媒)

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